私が初めて香港に行ったのは2017年、“你好(ネイホウ)”も“唔該”も知らない状態で行ったのが最初だった。
こうやって書きながら「你好と唔該くらい覚えて行くのが礼儀だろ」とかなり反省しているのだが、当時は英語ででどうにかなると思っていたし、何なら普通話も少し通じるのかなとも思っていた。
でも全然そんなことなかった。そもそも私の英語と普通話が心許ないのだが、「香港は広東語の世界だ」と強く思った記憶がある。

そして今年のゴールデンウィーク。7年ぶり6年ぶり(追記※よく数えたら6年でした。タイトルはそのままで失礼します)の香港に行ってきた(初香港のあと数回訪れた)のだが、思ったより普通話が通じて、正直驚いた。
自分に優しく言えば私の普通話が進歩したのかもしれないが、ご飯屋さんとかで私がまごまごしていると普通話で話してくれる時があった。そのくらい中国からの観光客が増えているのだろうか。
ただ、今回の香港旅行では「3か月間勉強した広東語を出し切る」つもりで行ってきた。自分の広東語モーメントと共に今回の香港旅行を振り返ってみる。
どの程度の広東語レベルか
年初に見た『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』に大ハマりして、1月末から広東語の勉強を始めたが、未だに初歩の初歩。広東語だけの会話は全然できない。

ちなみにトワウォを鑑賞する前からGWの香港旅行は決まっていたので、広東語を始めるときも「5月の香港旅行までにある程度話せるようになろう」という、ゆるい目標を立てていた。
【広東語の勉強①】発音にとにかく慣れる
広東語を始めて思ったのは、「発音の難しさが普通話の比じゃない」ということ。声調が普通話よりも多いことや、何気に母音の発音も難しい。「今まで生きてきてこんな発音したことないよ!」みたいな音の連発で、自分の口を慣らすのが大変。

ただ、発音の基本的な部分が曖昧だとその先の広東語学習が進まないことは容易に想像できたので、ちょっと気合いを入れて発音を練習した。
こうして「読み方をピンイン(アルファベット)表記してくれれば、広東語で漢字が発音できる」状態にはした。店とかで漢字の読み方が分からないときも、スマホでサッと読み方を調べて(付け焼き刃だけど)話すことができた。
【広東語の勉強②】簡単なフレーズを覚える
本当に簡単なフレーズばかりだけど、この辺を使い倒して渡り歩いていた。
- 你好(ネイホウ)
- 唔該(ありがとう、すみません)
- 請問一下…(質問したいとき)
- 得唔得呀?(~可能?って聞きたいとき)
- …喺邊度呀?(場所を尋ねるとき)
- 唔該幫我…(何かをしてもらいたいとき)
上記のフレーズと「呢個(=これ※最重要単語)」とか、数字の言い方も覚えておいた。自分のやりたいことは出来たので、拙くてもこちらの意思は伝わっていたと信じている。助けてくれた香港の方たち、唔該。
香港で広東語を話してみたモーメント
広東語を使えたモーメントを振り返る!
オクトパスカード(八達通)の購入で
MTRの駅でオクトパスカードを買うのに、
- 大人用とシニア用のオクトパスカードを1枚ずつ買いたい
- (すでに持っていた)オクトパスカードに100元チャージしてほしい
の2点を広東語で伝えた。

シニア用を1枚と言ったあと相手の返しがよく聞き取れなかったのだが、流れでパスポートを出したらビンゴだった。「年齢が分かるものある?」みたいなことを聞かれていた気がする。
大人用とシニア用を無事に買い終わったあと、お兄さんが「OK、次の人!」みたいな雰囲気を出してきたので、とっさに「噉…」と言いながら間をつないだのは我ながらナイスだった。「噉」、便利すぎる。
太子の金華冰廳の注文で
超有名店だけど、太子の金華冰廳に行ったときに広東語で注文してみた。
観光客にも人気の店なので恐らく何語でも通じるが、せっかくメニューがびっしり書かれているので、事前に頭の中でどう発音するのかイメージしたり分からないのは調べたりしながら、広東語で注文してみた。



ニューススタンドで雑誌を買う
今回の香港旅行の最大ミッションが「劉俊謙が表紙のMR5月号を買う」だったので、目を皿にして街中のニューススタンドを探した。
店主の方が劉俊謙カバーのMRを色々見せてくれたが、どういうことかよく分からなかったので「咩意思呀?」と聞くと「三個封面」と教えてくれた。3パターンの表紙があって、内容は一緒らしい。危うく全部買いそうになった。

ワゴン式飲茶「六安居」で
ワゴン式飲茶には初めて行った。王道観光コースだけど、おいしい&香港の雰囲気も感じられて楽しかった。
朝10時くらいに行ったが、店内はものすごい人で席に座るのも一苦労。なかなか座れずにさまよっていると、
香港の方・A(※お客さん)「何人?」
我「3人だよ」
香港の方・B「3人の席はないな、2人なら座れるけど」
香港の方・A「詰めれば座れるよ、あそこから椅子出してやりな」
香港の方・B(丸椅子を引っ張り出してくれる)
我「唔該(泣)」
※香港の方の会話は雰囲気
と、地元の方が席を確保してくれて、何とか座れた。あまりに人が多くて途方に暮れていたので本当にありがたかった。
香港の方々はどことなく常連っぽい感じで、私たちのお茶を注いでくれたり、お湯がなくなったらポットの蓋をずらしてお湯おかわりの合図をしてくれたり、色々と面倒を見てくれた。香港の方の優しさに触れた。
ワゴンで飲茶を注文するときも、欲しいものを指差しながら「我要呢個同呢個…」と、ほぼ「呢個」しか言っていないがこんな感じで注文していた。




他にも食べたい飲茶が色々あったので、また行きたい。
【まとめ】広東語もっと分かるようになりたい
そんなこんなで、あっという間の香港旅行だった。観光客が多い場所はとくに、英語だけでなく普通話もだんだん通じるようになっているのかもしれない。
でも、個人的には広東語でコミュニケーション取れたときの感動は大きかった。正直、広東語で話しかけるくせに聞き取りが壊滅的な面倒くさいツーリストだったと思うが、香港の方たちが私の話に耳を傾けてくれたことが嬉しかった。
トワウォの香港展示もまだ見れてないし、またすぐ香港に行く気がしている! 今度は観光地以外の場所も行きたいので、広東語もっと覚えて(聞き取れるようにして)香港旅の幅を広げていきたい。
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