香港映画の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』を観てから、広東語の勉強をしています。月1~2回のマンツーマンに通い始めて半年が経ったわけですが、自分の思ったように話せないのが本当にもどかしい。
「自分の思ったように話せなくてもどかしい」状態がどこから来ているのか考えたのですが、話を聞いているときの相づちやリアクションのワードを知らないことが原因の1つではないかと思い至りました。私は、人の話を聞きながら割とやんややんや言うタイプ(実際はそこまでではないです)(と、言っといて急に自信なくなる)(もう既にうるさい)で、それができないと言いたいことが頭の中で渋滞してもう大変なわけです。
で、最近そのバリエーションを増やすことにちょっと取り組んでみました。先にオチを言いますが、効果あり、かもです。
勉強始めたばかりのウキウキ気分が抜けて、最近は「広東語難しすぎてもう無理かもしれない…」と思っていました。が、自分的に使い勝手のいい持ち札が増えたことで「まあ、まだやれるか」くらいまで回復しています(※かなり回復したと思ってもらって大丈夫です)。
雑談
「ビジネスには雑談力が大事!」と言われたり、学校生活を思い返しても「あの先生の雑談は面白かったなあ」とか、誰しも雑談にまつわる思い出が何かしらあると思います。「人と人がエンカウントするとそこには必ず雑談が発生する」とはよく言ったものです(私が今適当に考えました)。
雑談の恐ろしいところは、文字通り「雑な」「談」であるから、何を話すのかの台本がない。そして終わりもよく分からない。分からないけど、雑談の理想的な終わりはぬるっと本題に入っていくことだとは思います。半蔵門線からぬるっと田園都市線になってたり、東武スカイツリーラインになったりするアレです。

雑談(もはやあいさつ?)で緊張するのは広東語の授業に行っても同じです。教室に先生が入ってくると、
老師「ハロ~。食咗飯未呀?」(ご飯食べた?)
我「食咗喇~。你呢?」(食べたよ~。先生は?)
老師「未呀~」(まだだよ~)
我(まだ!?もう午後なのに?こういう時何て返す??もう、早く教科書開いて~泣)
と、いつもこんな感じであいさつから震えています。
(しかし「ご飯まだ食べてない」と返されたら、こちらは何と言うのが正解なんですかね?次の授業で先生に聞くことにします)
すぐに取り出せる広東語を仕込む
スモールトークはあいさつの後も少し続くし、教科書を進めながら話が派生することもよくあるので、それも含めて台本のない雑談をどう乗り切るかがずっと課題でした。それで、最近けっこう良いかもと思っているのが「日本語で話すときに自分が言いそうな相づちを仕込んでおく」ことです。
王様のブランチに「買い物の達人」というコーナーがありますが、あれでいう所の「NGワード」を自分の広東語に当てはめて考えてみました。つまり、
うわ、これNGワードに指定されたら何も持って帰れないじゃん!!
みたいなワードを自分の中にいくつか持っておく。これまで私は、相づち系は全て「係啦(呀)~」1本でほぼ回していたのですが、さすがにレパートリーがなさすぎました。
広東語のリアクション(超初級)
下記が、自分が実装した広東語のリアクションのリストです。基本的なものばかりですが、どれも使い勝手は良いです。
日本語 | 広東語 |
そうなんだ~/ふーん/へぇ~ | 係咩?/係咁嘅? |
それな~/そうなんよ~ | 係呀~/係啦~ |
それな!(同感!のニュアンス) | 我都係 |
本当に?/マジで? | 真㗎?/真嘅?/真係? |
…じゃん? | 係唔係? |
OKです/良きです | 好呀~ |
恐らく皆さんの想像以上に初歩の初歩だと思います。とにかく、これらを取り出しやすいところに入れておくことにしました。間違ってもリュックの奥底に収納してはいけません。
すると、「なんとなく広東語の会話になってるじゃん!」という自信が生まれ、自己肯定感が上がり、広東語学習のモチベーションも上がると。単純ですが、意外に大事かなと思っています。
もちろんリアクションだけでは会話は成り立ちませんが、広東語でリアクションが取れると雑談が少しだけ楽しくなり、会話が弾めば新しい単語、文型、情報に触れることができます。語学でもカギはやっぱり雑談にあるのか…と思うのでした。
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